日本鉄道賞表彰委員会「ローカル線客招きアイデア賞」受賞

和歌山電鐵 社長 小嶋 光信

2011年10月14日の鉄道の日に行われた日本鉄道賞の表彰で、和歌山電鉄が日本鉄道賞表彰委員会から「ローカル線客招きアイデア賞」をいただきました。第1回(平成14年)の鉄道賞で岡山電気軌道のMOMO(モモ)が大賞をいただき、第5回(平成19年)には和歌山電鐵が、「地方鉄軌道再生のモデルケースとなれるよう日本一心豊かなローカル線を目指します」の取り組みに対して、「選考委員会特別賞」をいただき、両備グループにとっては3度目の受賞で大変光栄です。

2006年4月の再生開始以来、「日本一心豊かなローカル線になろう!」を合い言葉に、貴志川線の未来をつくる会の濱口代表はじめ6,000人のサポーターや、ご利用客、国、和歌山県、和歌山市と紀の川市など、行政の熱き応援と、デザイナーの水戸岡さんと弊社社員の努力の総合力でいただけたものと感謝しています。

「知ってもらう、乗ってもらう、住んでもらう」のホップ、ステップ、ジャンプで、先ずは地域で忘れられはじめた和歌山電鐵を、地域の皆さんに知ってもらおうと、水戸岡デザインでいちご電車を発表し、おもちゃ電車、たま電車というユニーク電車シリーズで一躍知名度をあげることが出来ました。

開業の日に家を失った三毛猫たまちゃんを駅に住まわせてほしいという小山商店のおばちゃんの必死の願いで、たまちゃんの目を見た瞬間「この子は駅長だ!」と閃きました。2007年1月に貴志駅駅長に正式に就任以来、素晴らしい客招き業務を遂行して、あれよあれよと日本のみならず、韓国、中国、台湾、ヨーロッパまで有名になり、たくさんのお客様がたま駅長に会いに来てくれて、遂に和歌山県の観光に11億円もの貢献をしたということで、和歌山県知事より勲功爵位をいただき、今年は和歌山県客招き大明神を委嘱されと、神様の域にまで達しました。

そして昨年のたま駅長の功労に報いるために、世界でただ一つの檜皮葺きの屋根で猫の顔をしたたまミュージアム貴志駅で地域の活性化も図れました。そして地域のみなさんや行政の協力と献身的な社員の努力で年間80件弱のイベントを開催し、利用客が年間192万人から220万人に、15%もお客様が増加しました。
昔盛大だった三社祭りも復活し、乗ってもらうから、今やたくさんのミニ開発で人口が増加し始めています。

よくこれだけ次から次へとアイデアが出ますねと言われますが、まさにみんなのアイデアの結晶であり、良いことはみんなでやってみようと言うことの成果です。

これからも地域の皆さんに、また世界の電車好き、猫好きのみなさんのご期待に応えられるように、楽しいアイデアを楽しんでいただけるように頑張ります!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!