2022年2月22日(ニャンzeroニャンニャン年ニャン月ニャンニャン日)に和歌山電鐵や地方鉄道の救世主であり、世界の猫ブームを先導した「たま駅長」が2015年に「たま大明神」となって建立された「お社」が和歌山電鐵の貴志駅にありますが、この「お社」の宮司として「たまⅡ世駅長 ニタマ」が抜擢され、その任命式とともに「たま神社」略記の高札がお披露目されました。
また、かねてからの御朱印ブームで「たま神社」に参拝される皆さんから「御朱印はないの?」というお尋ねもあり、そのご要望にお応えし御朱印も用意しました。
こんなに「ニャン(2)」が続く年は、800年前の鎌倉時代以来のことで、この次は100年後、そして200年後の2222年2月22日ということになります。
大明神として鎮座する「たま駅長」の活躍は、まさに「ニャンとも不思議な物語」です。
「たま駅長」の不思議なエピソードとしては、校長先生が不登校の猫好きな生徒を連れて「たま駅長」に会いに来たところ、その生徒さんが翌日から登校し始めたり、引きこもりの女性が生命を絶つ前に一目だけと「たま駅長」に会ったところ、社会復帰できるまで元気になったり、「たま駅長」の御縁でカップルが誕生したり等々と本当に様々なご神徳が一杯です。
それらのエピソードが2015年6月に催行された「たま駅長の社葬」の際、お別れにお越しくださった皆さんから次々と語られたのです。
ここ数年のウイズコロナで、先行きの見えない不安等を抱えられている方も多いと思います。是非、「たま神社」を訪れていただき、幸せな日々を取り戻してください。ニタマ宮司と一緒に新型コロナの一日も早い終息と皆さんのお幸せをお祈り致します。
たま神社 略記
御祭神「たま大明神」
由緒沿革
たま神社に鎮座されている「たま大明神」は、平成27(2015)年6月22日に亡くなった「たま駅長」を、8月11日に大国主命のもとで「たま神社」の宮開きの神事を執り行った際に、御祭神として祀られた神様です。
「たま駅長」は、貴志駅の隣のお店のご主人に飼われていた三毛猫でしたが、業績不振で廃線の危機にあった貴志川線が和歌山電鐵として再生されることになった平成18(2006)年4月1日、和歌山電鐵の社長への「公道に置いていた猫の住処が撤去されるため貴志駅に住まわせてほしい」との飼い主からの懇願を発端に誕生しました。
社長は、三毛猫の「たま」を一目見て、「たま」が「何でもするから駅に住まわせて」と言っていると感じて、平成19(2007)年1月5日に貴志駅駅長として採用しました。「たま」は駅長になるや、駅長帽を被り、自ら改札台でお客様のお見送りとお出迎え、プラットフォームの安全確認などに毎日励み、その仕事ぶりが日本国内外のお客様に感動を与えて、瞬く間に和歌山電鐵の名を日本のみならず世界中に知らしめることになりました。
その目ざましい働きから課長格の「スーパー駅長」、執行役員格の「ウルトラ駅長」、ついには社長代理まで務め、亡くなった際は生前の多大な功績を鑑みて和歌山電鐵で神事による社葬(6月28日催行)を執り行いました。今も「名誉永久駅長」として「たま神社」から和歌山電鐵を見守ってくれています。
この「たま駅長」のまさに「神様から地方鉄道の救世主として遣わされた」かのような信じられない大活躍で、和歌山電鐵の再生だけでなく和歌山県の観光客誘致にも大きく貢献したことが認められて和歌山県の初代「勲功爵」、後年には「観光招き大明神」の称号も授与され、現在は和歌山県の「和歌山殿堂」の第一号として殿堂入りを果たしています。
御神徳
たま駅長を通して稀有な御縁で結ばれた「縁結び」、再生が上手くいった「商売繁盛」、駅長から社長代理までトントン拍子に出世した「学業成就」「開運出世」、和歌山電鐵の開業以来ずっと無事故の「安全祈願」などで特に霊験あらたかと言われています。
(小嶋光信 記)