和歌山電鐵 社長
小嶋光信
和歌山電鐵貴志川線の開業15周年を祝って、「貴志川の未来を“つくる”会」さんが和歌山駅9番線ホームに吊り下げ型時計を寄贈くださいました。
きっと「これからもずーっと貴志川線も時を刻んで欲しい」という願いがこもっていると思っています。
和歌山電鐵は全国でも非常に珍しく、地方鉄道の再生に地元の有志約6000人が我が鉄道路線を守ろうと結集し、行政の支援もいただかず、一人1000円の年会費により手弁当で存続運動をしている鉄道です。
ただ「口だけの存続」ではなく「乗って残そう」の名台詞通り、増客運動や、駅の清掃、鉄道と一体になってのイベント協力など、素晴らしいサポートのお陰で和歌山電鐵が今日あると言っても過言ではありません。
和歌山電鐵の再生は、この”つくる”会さんの存在と、和歌山県と和歌山市、紀の川市の自治体の応援、そしてその協力の上に「たま駅長」というシンボルの登場と、デザイナーの水戸岡さんや社員の頑張りと努力の相乗効果と言えるでしょう。
この再建のスキームが私も関わった交通政策基本法の基本になっていると言えるでしょう。
本当はお世話になっている”つくる”会さんに和歌山電鐵がお礼をしなくてはならないところですが、この温かい心のこもった贈り物に、ニタマ駅長と一緒に社員一同の感謝の印に手作りの感謝状を差し上げてました。
ニタマ駅長は和歌山駅での役員としてのイベント参加は初めてでしたが、堂々と役割を果たしてくれました。
丁度居合わせたお客様も「わ〜!可愛い〜!」と大人気でした。ニタマ駅長と幹部社員が「時計にも耳をつけてニャン!」と言っているようで、今度時計にも耳をつけたら和歌山電鐵らしい時計になると思います。 この年末には皆さんのご寄付やクラウドファンディングなどの支援で水戸岡さんの気合の入ったコロナ禍で初の「たま電車“ミュージアム号“」がいよいよ登場です。
まだご寄付を受け付けていますので、皆さんのお子様たちの夢づくりに新電車の銘板にお名前を刻んでいただき、お子様の成長と共に和歌山電鐵の存続を見守っていただけたら幸いです。