和歌山電鐵
社長 小嶋光信
2021年4月29日は「たま名誉永久駅長」の22歳のお誕生日です。
たま駅長が誕生したのは1999年4月29日ですが、色んな絡みがあります。
まず4月29日は昭和天皇陛下のお誕生日であり、私の母の誕生日であり、何と私が両備グループの代表になった1999年に奇しくも「たま駅長」が生まれたのです。何となく色んな因縁を感じます。
今年はコロナ禍の2年目で、世界も日本も長期戦になって大変です。公共交通も瀕死の重症で、特に地方鉄道95社の全社が赤字化し7割くらいは経営維持が困難になっているのではと心配しています。
今後は和歌山電鐵の再建により生まれた公有民営化で事業継続を進めていかなくてはサービス事業の継続は出来なくなるでしょう。
その和歌山電鐵も法制化前に準公設民営で緊急避難的に再建しましたが、この度は公有民営化しなければ存続不可能となりました。
そんな時、最近2ヵ月前から「たま駅長」がたびたび夢に現れるのです。ある時は貴志駅の桜の木の上で、ある時は駅長室で元気に頑張っている姿で、ハッとして起きるという夢でした。また、私のスマホのYouTubeを開くと以前の貴志駅でお客様に愛嬌を振りまいている「たま駅長」の姿が、ある時は「たま駅長」の社葬の時のシーンが全く選びもしないのに流れるのです。
「あっ!たま駅長が貴志駅で待ってるな!」と思って、今日4月29日はコロナ禍なので何のイベントもしませんが、貴志駅で「たま駅長」に会って、社員が用意してくれたケーキで丁度居合わせたお客様と“ハッピーバースデーたまちゃん♬”と小さな声で口ずさんでお誕生日のお祝いをしました。
「たま駅長」が「コロナ禍に公共交通は負けたらダメニャン! 生活の足のために頑張るニャン!」と背中を押してくれました。