和歌山電鐵
社長 小嶋光信
2016年10月に京都で開催されたシンポジウムで知り合った毛丹青さんの企画で、上海の華東理工大学出版社から『在日本』の別冊として、中国語版(簡体語)の『ねこの駅長たま-びんぼう電車をすくったねこ-』を出版することになり、8月20日に上海ブックフェア(8月16日~8月22日)で出版発表会をしました。
上海ブックフェアは、約1週間の開催期間でおよそ30万人が来場するというビッグフェアで、中国本土で年間50万点発刊される書籍のうち15万点がこのフェアで発刊されるという凄さです。日本では年間8万点 しか発刊されませんから、そのビッグさには驚きとともに中国の若者の書籍(文字文化)への好奇心に感心させられます。
その新刊15万点の中で、一番来場者が多い日曜日の1時間を使って、内容発表会とサイン会をする機会をいただけ、約100名の方が熱心に話を聞いて下さいました。ビックリしたのは、会場に来てこの本のことを知り、話を聞きに来てくれて即座に本を買って下さるという熱心さです。
お陰様で、当日販売予定分の100冊を完売し、毛さんと二人で汗をかきかき、会場の外まで並んだ皆さん一人ひとりとサインをしつつ、握手をして回りました。
中国本土での猫好きも相当なものです。
華東理工大学出版社はディズニーの中国国内での発刊も手がける人気出版社で、会場内でディズニーの書籍のポスターに挟まれて、『ねこの駅長たま』が掲載されていると、思わず、世界のディズニーと私の書籍が肩を並べているという異次元空間に、新たな感激が芽生えて来ました。
サイン会前日の19日には、在上海日本国総領事館主催の「日中友好45周年記念講演会」で、『ねこの駅長たま』に関してお話しさせていただく機会もあり、大変光栄に思いました。領事館内というちょっと厳かな雰囲気でしたが、会場には多くの知日、知猫の若者たちが厳しいセキュリティの中お集まり下さり、本当に熱心に話を聞いて下さいました。日本での講演との大きな違いは、聴講者が若者であること、質疑応答で半数位の方が手を挙げるという熱心さです。
「たま駅長」が日中友好の懸け橋の一端を担えたことは本当に名誉なことですし、「たま駅長」も「中国の人たちも本当に猫好きだニャー! 日中友好にお役に立って感激だニャン(=^・^=)」と言っているようでした。
参考1.角川つばさ文庫『ねこの駅長たま』が中国語で翻訳されて出版!
両備グループ ポータルサイト 小嶋光信代表メッセージ
http://www.ryobi.gr.jp/message/4433/
参考2.在上海日本国総領事館 講演会案内
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/cn/culture/news170804.html
上海ブックフェア 出版発表会
撮影:日本『東方新報』何江
在上海日本国総領事館主催「日中友好45周年記念講演会」
撮影:日本『東方新報』何江