和歌山電鐵 社長 小嶋 光信
この8月初旬に突然貴志駅に現れた謎の三毛猫の正体が分かりました。
8月28日の朝に行ってみると、階段をよじ昇ってたまちゃんの駅長室をうかがっていた三毛猫が、「がんばれ日本!! がんばれ東北!!」「がんばれ日本!! がんばれ和歌山!!」と書かれた旗差物を背負っていました。その謎の三毛猫がたま駅長に何かヒソヒソ話しかけていました。額の鉢巻には「たま駅長がんばれ!」とも書かれています。
今年の夏の信じられない暑さで、日本中の皆さんも、経済も社会も夏バテで、おまけに想定外の大雨で大災害も起こっていることを、三毛猫の伝令がたま駅長に「日本がんばれ!!」という気持ちで知らせにいったのでしょう。
そして東日本大震災の復興もまだまだこれからで、みんなそのことを忘れてはいけないということをたま駅長に知らせて、たま駅長から全国に情報発信してほしいと伝えに来たようです。 また2015年の和歌山国体をみんなで盛り上げようとも思ったようです。 たま駅長はその伝令を一所懸命聞いて指示を出していました。
平日の朝にもかかわらず、台湾からのお客様はじめ、多くの皆さんがその様子を温かく見守ってくれていました。 貴志駅のたま駅長に会いたいと思ってきてくれるお客様に、電車に降りてまず目に触れるのがこの階段を昇っている謎猫で、「アッ、たまちゃんがいる」と期待を膨らましてくれたようです。
不思議なことですが、この謎猫が現れて以来、たま社長代理は、駅長室のお立ち台に陣取ることが多くなり、お客様もたま駅長に会えるチャンスが増えたと喜んでくれているようです。
また、何でここに謎の猫がという話題も生まれて、この暑い夏を楽しくしてくれました。 いずれ暑い夏も去っていくでしょう。しかし、忘れがたい災害をうけた地域と皆さんのご苦労は忘れてはいけません。出来る限りの心からの応援を続けていかなくてはなりません。和歌山電鐵も、応援をしていきたいと思います。
この伝令の三毛猫の名前は「ミケちゃん」で、女の子であることが分かりました。
しかし一体どこから来たのか、仲間がいるのかいないのか、新たなる謎が深まってきました!