たま駅長の命日は何と9年前のまさに「ニャンニャン」の日、6月22日で、たま神社で「たま大明神」として祀られています。来年はいよいよ10年祭です。
9年前の6月28日の「たま駅長」の社葬には何と内外から約3千人の会葬者が来られて、小さな貴志駅に人が溢れんばかりでビックリしました。
世界で民間鉄道初の猫駅長ですが、まさか3000人もの方々に参列いただけるとは思いもしませんでしたが、その理由が皆さんにお尋ねしてやっと分かりました。もちろん和歌山電鐵の再建に大きな役割を果たしたのは「貴志川線の未来を“つくる”会」や近隣の方々、可愛いい三毛猫のたまちゃん、それに鉄道ファンも沢山来られましたが、校長先生が猫好きな不登校の生徒を連れてきたら不登校が治ったこと、名古屋で大企業に勤めていましたが引きこもりで退職して10年が経ってしまい、前途を悲観して自殺する前に好きなたまちゃんに会いに来たところ引きこもりが治って社会復帰したご婦人などと、心を救われた方々が3時間もの列でたま駅長をお参りしてくれたのです。
来年はいよいよ節目の10年祭で、多くの方々のお参りがあると思いますのでその準備の第一弾にたま神社に連なる「いちご神社」と「おもちゃ神社」の屋根が朽ちそうになっているので銅板で吹き替えました。また伊太祈曽駅の待合室も綺麗に塗り替えをして準備を始めました。
この費用の約160万円は私が「たま駅長」の代わりに講演していただいた講演料で賄ったので、いわば「たま駅長」からのプレゼントです。
また和歌山県の特産品の梅で盛り上げようと水戸岡デザインによる「うめ星電車」を走らせていていますが、インバウンド客に「たま電車」「たま電車ミュージアム号」と共に人気です。ところが梅干しは海外の方は苦手で梅酒は大好きなので、和歌山県の梅で和歌山県の酒蔵が作った正真正銘の和歌山県産で、地元の酒蔵㈱世界一統の製造した「GI和歌山梅酒」の認定マークのついた梅酒を南方社長からたま神社に奉納していただきました。
烏帽子をかぶって神主さんの装束の「ニタマ宮司」が「よんたま駅長」を従えておごそかにお祓いと「ウ〜!」「ニャー」の祝詞でお祭りを務めてくれました。
祭事後は梅酒の試飲を皆さん楽しんでいました。
何とイタリアから来た「たま駅長」ファンの女性が両腕に「たま駅長」と」「ニタマ駅長」のタトゥーを入れていたのにはビックリ。流石に「たま駅長」も「ニタマ駅長」も国際派です。