和歌山電鐵 社長 小嶋 光信
大手企業のサラリーマンのかたわら、和歌山応援オタクの次田さんの発案で、岡山電気軌道のたま電車がわかやま応援館になることになりました。
岡山電気軌道の「たま電車」は、和歌山電鐵貴志川線の再生のシンボルになったスーパー駅長たまに、「岡山県民もぜひ会いたい」「ぜひ身近に!」という声に応えるために、岡山市内の路面電車として水戸岡デザインで誕生させたものです。MOMO(モモ)シリーズ、KURO(クロ)とともに、岡山電気軌道の水戸岡デザインシリーズとして人気電車になりました。
昨年、次田さんから土・日の休みに岡山にやって来てたま電車の車掌をしながら和歌山電鐵貴志川線の応援をしたいと話がありました。熱心な申し出で、それじゃどうぞということでやり始めると、更にアイデアが沸いたようで、自ら主宰する「和歌山さんぽみちプロジェクト」の懸賞金で、たま電車を「わかやま応援館」として充実させたいと、和歌山県と和歌山市の行政と観光協会に働きかけ、和歌山県仁坂知事自ら岡山市にお出で下さり発令していただくことになりました。次田さんを館長に、私が名誉館長ですが共に常勤ではないので、岡電観光センターの猫駅長訓練所で、やや頼りないのですが一番年齢が上の「さんたま」を館長代理に推薦することになりました。
ところが、就任に当たって、両備グループ広報の山木さんが「さんたま」に最後の教育をしてみたところ、道路に出ると車の音にビックリして腰が引けるだけでなく、落ち着きがなくなるので、どうしましょうと2日前に相談があり、もうワンチャンスを与えましたが結局合格に至りませんでした。急きょ最年少の生後約半歳ながら私の駅長候補試験を優等な成績で一発合格した「たまたま」を登板させることにして、名前を「SUNたま×2」として発令を受けました。落ち着いて見事に発令を受け、みんなの喝采を受けていました。
スーパー駅長たまは別格、官弊大社として、その部下のニタマ駅長に続いて、またたま駅長の後輩が愛らしく登場です。
「たま電車・わかやま応援館」とSUNたま×2館長代理が和歌山県の応援をしっかり努め、全国でも初めてとなる走る観光物産館のたま電車が岡山と和歌山県の絆として皆さんに愛されることを期待しています。
この企画のために貴志川線の未来を“つくる”会の濱口代表はじめ会員の皆さんもご来岡いただいて、熱烈な支援に感激です。