和歌山電鐵10周年を迎えて!

和歌山電鐵 社長 小嶋 光信

今朝一番に貴志駅に向かい、たま駅長と一緒に10周年を祝おうと約束していたので、たま神社のたま大明神に10周年の報告をしてきました。たまちゃんの大好きだったサクラの木が満開で、たまちゃんが「良かったニャー、嬉しいニャー!」と言っているようでした。

今日こうやって和歌山電鐵10周年を迎え感無量です。ご支援いただいた貴志川線の未来を“つくる”会や市民、ご利用者のみなさん、ご出席いただいている仁坂知事、尾花市長、中村市長はじめ国からは天谷近畿運輸局長、国、県、両市の議員と行政のみなさんと、社員、幹部のみなさんに心から感謝の意を表したいと思います。

10年前の4月1日の出発式で「私は貴志川線の再生のためだけに来たのではありません。10年後、20年後の地域公共交通のために来たのです。」と挨拶をしたところ、多くの方から「小嶋さん、10年で良いんです、10年で。」と言われました。出発式のセレモニーが終わって伊太祈曽駅に帰ると、和歌山電鐵の看板を見ていたお婆さんお二人が、「あなたが和歌山電鐵の社長さんですか?ありがとう!」と言って手を合わせて拝まれたあと、ニヤッと笑って「でも逃げないでね。」と言われました。

当時全国に92ある地方鉄道のうち70は再建不可能ではと危惧されていました。

勿論売り上げ年3億円、赤字が5億円と言われていた貴志川線も再生不可能と思われていました。貴志川線の未来をつくる会からの依頼でヨーロッパ方式を参考にした公設民営で、赤字を80%以上改善して年82百万円以内の補助金での再建案を提案したところ、当時の鉄道局の幹部が「小嶋さんの言う公設民営はゲテ物かもしれないが、他に方法がないからやらせてみるか」ということで超法規的に再建案が決まり、公募で選ばれました。

「知ってもらう、乗ってもらう、住んでもらう」のホップステップジャンプの戦略で、水戸岡さんの楽しい電車や駅舎たちと、貴志川線の未来を“つくる”会もみなさんの献身的な応援、和歌山県と両市の親身な支援、社員の年80回以上のイベントなどの頑張り、それに加えてたま駅長の神様の使いと思えるような世界的活躍とニタマ駅長のバトンタッチで、お陰様で補助金を使い切ることなく40百万円程度を次年度に残して新しい10年を迎えることが出来ました。
みなさんのご支援の賜物と、まさに奇跡を呼んだと思っています。

お陰様で衆議院議員の宮沢洋一先生と作った地域公共交通活性化・再生法で鉄道での公有民営が制度化され、中国バス、井笠鉄道などの再生も加わり交通政策基本法が出来て、10年前にお約束した地域公共交通の10年後、20年後に道筋がついたと思います。

本当の地域公共交通の再建には交通政策基本法に書き加えてもらった「財源」が必要で、これからが正念場だと思っています。

新たな10年は設備補助を前提にした準公設民営化で、年82百万円の運営の補助金をいただかずに自力営業で再建するというハードルの高い試みですが、公設民営への正しい理解と道筋をつけるために頑張りたいと思います。

今日はお忙しい中ありがとうございました。新たなる決意を述べて感謝の言葉といたします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!