貴志川線について

駅長を三毛猫のウルトラ駅長「ニタマ」とマネージャー駅長「よんたま」が務め、個性的な電車「いちご電車」「たま電車」「うめ星電車」「たま電車ミュージアム号」が走るローカル線として、国内外から多くの観光客が訪れる貴志川線。
JR和歌山駅の9番ホームを出発し、長閑な田園風景を電車に揺られて30分、終点の貴志駅まで14.3kmを結びます。沿線には日前宮(日前神宮・國懸神宮)、竈山神社、伊太祁曽神社の3神社が鎮座し、その3社を参拝する「三社参り」の足として誕生したと言われています。

国登録有形文化財の車庫がある伊太祈曽駅は、伊太祁曽神社や道の駅四季の郷公園(FOOD FUNTER PARK)の最寄り駅。駅長の「よんたま」がお出迎えいたします。気軽にお楽しみいただけるハイキングコースや、遥か南方の深山へと続く「熊野古道」の発着地としても人気です。周辺の散策には駅のレンタサイクル「たま自転車」をご用意しています。

貴志駅は猫の顔をモチーフに、屋根は伝統工法の檜皮葺を使用した世界にひとつの駅舎。
駅長の「ニタマ」「よんたま」とともに、ローカル鉄道再生のシンボルで「名誉永久駅長」の「たま」が、和歌山電鐵と地方公共交通の守り神「たま大明神」として、ホームに建立された 「たま神社」から今も皆さまをお出迎えしています。駅舎内には、待合室を兼ねた「たまカフェ」と「たまショップ」があり、’猫’をイメ―ジしたドリンクやジェラート、軽食などが味わえるほか、人気の「たまグッズ」をお買求めいただけます。

電車に揺られて貴志駅へ。
“たまカフェ”で美味しいスイーツを味わい、帰りは、西日本最大の“三社参り”に。
かわいい電車に乗って小さな旅に訪れてみてはいかがですか?

貴志川線はお子さまからご年配のお客さままで、個人からグループ、団体のお客さままでお楽しみいただける路線です。皆さまのお越しを心よりお待ちしております!

貴志川線の歴史 和歌山電鐵開業以前

1916.02.15(大正05年)山東軽便鉄道により大橋駅 – 山東駅(現在の伊太祈曽駅)間が開業。
1917.03.16(大正06年)中ノ島駅 – 大橋駅間開業 中ノ島駅は当時の国鉄和歌山駅、現:紀和駅の付近。
1924.02.28(大正13年)紀勢西線(現在の紀勢本線)東和歌山駅(現在の和歌山駅)開業に伴って
中ノ島駅 – 秋月駅(現在の日前宮駅)間を廃止し、東和歌山駅に起点を変更。
1924.06.15(大正13年)田中口駅が開業。
1931.04.23(昭和06年)和歌山鉄道に社名変更される。
1933.08.18(昭和08年)伊太祁曽駅 – 貴志駅間が開業、山東駅を伊太祁曽駅に改称、秋月駅を日前宮駅に改称。
1941.12(昭和16年)東和歌山駅 – 伊太祁曽駅間電化。
1942.12(昭和17年)伊太祁曽駅 – 大池駅間電化。
1943.12(昭和18年)大池駅 – 貴志駅間が電化され、全線の電化が完成。
1945(昭和20年)伊太祁曽駅 – 山東永山駅間の東山東駅を廃止、山東永山駅を山東駅に改称。
1957.11.01(昭和32年)和歌山電気軌道が和歌山鉄道を合併し、同社の鉄道線となる。
1961.11.01(昭和36年)南海電気鉄道が和歌山電気軌道を合併。鉄道線は南海貴志川線となる。
1968.03.01(昭和43年)東和歌山駅が和歌山駅に改称される。
1993.04.01(平成05年)CTC化。
1995.02.06(平成07年)2270系電車が運行開始。
1995.04.01(平成07年)ワンマン運転開始。全列車が冷房化される。
1999.05.07(平成11年)交通センター前駅が開業。
2004.08.10(平成16年)南海電気鉄道、2005年9月末での貴志川線からの撤退を発表。
2005.02.04(平成17年)和歌山県、和歌山市と旧貴志川町が貴志川線存続で合意し、事業の引き継ぎ先を公募。
2005.04.28(平成17年)岡山電気軌道が事業引き継ぎを発表。
2005.06.27(平成17年)運営会社、和歌山電鐵設立。

貴志川線の歴史 和歌山電鐵開業後

2006.02.28(平成18年)南海電気鉄道から和歌山電鐵への鉄道事業譲渡譲受、国土交通大臣から認可される。
2006.04.01(平成18年)和歌山電鐵による貴志川線の運行開始。
2006.04.01(平成18年)伊太祁曽駅を伊太祈曽駅に改称。
2006.08.06(平成18年)いちご電車(水戸岡鋭治氏デザイン)の運行を開始。
2006.10.16(平成18年)第5回日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞を受賞。
2006.10.21(平成18年)ダイヤ改正実施、和歌山駅 – 伊太祈曽駅間:平日53往復・土休日43往復、
伊太祈曽駅 – 貴志駅間:平日34往復・土休日34往復となる。
(平日10本・土日祝12本の増便)
2007.01.01(平成19年)「貴志川線1日乗車券」発売開始。
2007.01.05(平成19年)猫の「たま」貴志駅の駅長に就任。
「ミーコ」(たまの母親)と「ちび」が同駅助役に就任。
2007.07.29(平成19年)おもちゃ電車(水戸岡鋭治氏デザイン)の運行を開始。
2007.11.23(平成19年)ダイヤ改正実施、和歌山駅 – 伊太祈曽駅間:平日49往復・土休日42往復、
伊太祈曽駅 – 貴志駅間:平日33往復・土休日34往復となる。
2008.04.06(平成20年)ダイヤ改正実施、和歌山駅 – 伊太祈曽駅間:平日49往復・土休日43往復、
伊太祈曽駅 – 貴志駅間:平日34往復・土休日34往復となる。
2009.03.21(平成21年)たま電車(水戸岡鋭治氏デザイン)の運行を開始。
2009.07.20(平成21年)貴志駅助役「ミーコ」(たまの母親)死去、貴志駅永久助役に任命される。
2010.01.03 (平成22年) スーパー駅長たま執行役員に就任。
2010.08.04(平成22年)貴志駅新駅舎(水戸岡鋭治氏デザイン)竣工。
2011.10.14(昭和06年)日本鉄道賞表彰委員会「ローカル線客招きアイデア賞」を受賞。
2012.01.05(平成24年)貴志駅のスーパー駅長「たま」の就任5周年記念式典。
三毛猫の「ニタマ」に伊太祈曽駅駅長兼貴志駅駅長代行の辞令を交付。
2012.02.01(平成24年)架線電圧、直流600Vから直流1500Vへ昇圧。
2012.02.07(平成24年)小嶋光信著「日本一のローカル線をつくる たま駅長に学ぶ公共交通再生」発刊。
2012.02.18(平成24年)三毛猫ニタマ、伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行に就任。
2013.01.05(平成25年)貴志駅のウルトラ駅長「たま」が社長代理に昇進。
2015.06.22(平成27年)貴志駅のウルトラ駅長「たま」死去、名誉永久駅長に任命される。
2015.08.10(平成27年)「たま」の50日祭。
たま神社建立、「ニタマ」たまII世駅長襲名。
2020.07.18 (令和02年) よんたま駅長「道の駅 四季の郷公園」アゼリニャに就任。

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